さて、大晦日ですね
![]() 空治療院は、例年通り診療しています。 今年も色々な患者さんにお会いすることができました。 そして、勉強や研究も大きな進歩をした年でした。 ありがとうございます! 大晦日我が家恒例のフラワーエッセンス風呂やります。 今年は何を入れようかな~。 新年は1月5日(土)からの診療となります。 皆様、良いお年をお迎えくださいね ![]() ![]() スポンサーサイト
|
先日の伊藤先生のセミナーで教わった、レーザーポインターを壁に当ててそれを見てもらう方法。
![]() その応用で、レーザーポインターの光を体に当てて、そこを触ってもらうということをしました。 これは、目を瞬間的に目標の物に向かわせる「サッケード」という機構、そこに自分の指や手のひらを持っていく空間認知と運動調節機能が関与しています。 例えば、立った状態でつま先に光を当ててそれを反対の手で触れてもらうと、三半規管のなかでも片側の前半器官が刺激されます。 人は成長する過程で、動く物を見つめ首が動くようになり、自分の手や指をなめたり、足を掴んだりして、色々な原始反射を抑制しながら大きく発達していきます。 その中でも、自分自身を感じることがものすごく重要なのです。 自分自身を感じる?? これは、自分の手や指・体の輪郭などを空間の中で認識すると言うことです。 どういうことかと言うと、もしその感覚が薄いと歩いていて、つまずいたり、ぶつかったり、物をとろうとしても届かなかったり、またコップを机に置く距離がつかめずに中の飲み物がこぼれたり・・・。いろいろあります。 自分という皮膚で囲まれた内と外の違いを感じることです。 この子は、不器用だ。 こういう風によく聞きますが、不器用なのは、感覚が薄いため・または過敏なために、目的の動きの距離感やリズム感などが上手くいかないのです。 例えば、目隠しして車を運転できますか?できませんよね。 目隠しとは言わずとも、濃い霧の中で道路を確認できない状態で運転できませんよね。 ボールと自分の手の間の距離感が分からずに、キャッチできますか?難しいです。 視覚(見る機能)が制限されるだけでも、色々なことがやりにくくなります。 スプーンを持つ、フォークでさす、お茶碗を持ち上げる、コップを傾ける・・・。 どれも感覚を感じ取りながら、その調節をします。 足がしびれたら、上手く足を着けません。 人間の動作のほとんどが、感覚からの信号を分析して、それに対して行います。 だから、まずは運動の発達を促すよりも、感覚を正常に感じ取れているかを検査で見ることが重要です。 運動発達を促すだけでも、確かに効果もありますし、できるようになることも多いでしょう。 しかし、できにくいことを無理にやっても嫌な気分をより強くしてしまう場合があることをよく知らなければいけません。 まずは、感覚が低下しているのか?それとも過敏傾向なのか。 それを知ることがスタートですね ![]() 「育てにくい子にはわけがある」これは、私の中でも発達系No.1の書籍です。 木村順先生は、感覚統合療法のすごい先生です。 他の3冊は、視覚系のの本の中でも非常に良いと思った物です。 ビジョントレーニングの内藤先生は、テレビにもよく出ておられるので有名ですね。 |
昨日、空手の忘年会?があって行ってきました。
そこで、私が17歳の頃に小学1年生だった女の子と仕事の話になりました。 聞くと、障がい児保育をしている保育士さんでした。 彼女は、本当に笑顔がすてきな女性で、きっと子ども達からも人気あるだろうな~と思います。 優しさって、顔に出ますからね ![]() そのときに、子供たちの特徴でつま先立ち歩きや聴覚過敏などなどの話になりました。 私は、すべての教育・療育現場の先生が、遊びの中の刺激による発達の仕組みを知って頂きたいと思います。 そして、それが上手くいかない時に子供たちの感じる状態を知ることにより、きっと対応の仕方ももっと良くなるでしょうし、また親御さんへの説明などもできるようになると思います。 彼女との話のなかで「シャボン玉」の話が出ました。 シャボン玉は、すごい物なんですよ!あと紙風船とかもね。 私は、治療院でシャボン玉したり、紙風船で遊んだり、バドミントンのシャトルで遊んだりします。 これには順序と遊び方があります。 どれも、こうでなくてはいけないと言うことではなくて、その子その子に合った方法と時期があるということです。 姿勢反射が上手く働かない子どもに、目が高速で動く事をすると気分が悪くなったりします。 だから、ボール遊びが苦手だったり、キャッチするタイミングが合わずに顔に当たったりするわけです。 だって、遊んでいる最中にボーっとしてきたり焦点が合いにくくなってきたりしますからね。 姿勢反射を上手く働かせるには、それにも合った遊びや遊具が存在します。 公園で遊ぶということ 検査は何のため? 空治療院では、いろいろなおもちゃで遊びながら、その子の状態を把握します。 まずは、覚醒レベルが高いのか低いのか。 多動性がある子と、すぐに疲れて覚醒レベルの低くなる子とでは刺激の仕方や遊びが変わります。 ブレインジムのインストラクターの方達とも話になるのですが、 子どもの発達は「興味と遊びの中にあり」、そして我々もそれをよく理解することが重要ですね ![]() |
テーマにある「左右・上下・前後・自律神経機能」を同時に観察できる方法がEAVです。
EAVは、まず基本の両手両足の指の左右でCMP(コントロールメジャメントポイント)と呼ばれる代表点で全体の数値を測定します。 両手足4本の各10カ所なので、計40カ所のデータをとります。 このグラフをざっと見ただけでも、色々なことが分かります。 このグラフの見方の、参考になるのは良導絡ですね。 良導絡の12系だけでもあれだけのことが分かりますから、40カ所はもっと分かります。 しかも、EAVには良導絡にないID「インディケータードロップ」という数値の急降下を判断する部分があります。 これは、ある一定の状態を維持するだけの自律神経機能がない状態です。 「40カ所の数値」+「インディケータードロップ」です。 それを、グラフで見ると例えば、右腕だけ数値が高いとします。 その場合、右腕の交感神経の状態が過敏になっていると言うことになります。 これは、EAVだけでなく良導絡でも言うことですね。 それに、右手のグラフの中で指自体の神経支配を読むと、また細かく分かります。 そこにインディケータードロップが起きていれば、そこの神経は疲労状態が始まっていると読みます。 もし、高い数値の間までインディケータードロップがなければ、がんばるモードを続けているということになります。 しかし、その状態を続けると、だんだんインディケータードロップが発生してきて、そのうち数値が低下してきます。 そのころには、皮膚の状態も悪いですし、腕の力も抜けない、肩がこる、偏頭痛がする、首を寝違える、などなどが起きるようになります。 端的に言うと、EAVは皮膚と筋膜の緊張と自律神経の状態から電気抵抗の変化を計測する測定器ということです。 これをまた、そのデータを重心動揺計・NCMやHRV、末梢血管抵抗などと比較することで、色々なことが分析できます。 それを、リンクさせて手技的な検査に応用するわけです。 このデータをリンクさせることは、どこかのセミナーで教わるわけではありません。 (そもそも、各データの読み方も元々のものとは違う読み方をしますし) そしてこのデータ分析をすることで、手技的な検査方法の何カ所かの結果をパターン化することで、体の効率の良い修正方法を導き出すシステムになっています。 重要なのは、その行程の理論を学ぶことだと思います。 例えば、東洋医学の脈診一つとっても、パッと見は同じでも、指の当て方・位置・角度、その結果のとらえ方など流派によって本当に色々あります。 シンプルで簡単にできているようでも、その中には研究の膨大なデータが入っています。 パッと見同じだからと言って、中身が同じかは全く分からないと言うことです。 |
さて、続きです。
表面を感じることは誰でも訓練するとできます。 しかし、その内側になると、その内側に何があるのかを知らないとできにくいです。 だから、解剖書をじっと見たりしながら、皮膚(その層)血管・膜・臓器・当然筋肉・骨などをイメージしながら訓練します。 野口晴哉先生は、足袋を履いた足で、厚い布のしたの縫い針の位置や、糸を通す目の方向を言い当てたそうです。 その話は、「回想の野口晴哉」に書いてあります。 触診の訓練は、一般人から見ると馬鹿げた超能力の訓練に見えるかもしれませんが、それが続けると本当に色々なことが分かるようになります。 東大阪の町工場の人が100分の1ミリを削るらしいですが、そういったことと通じるところがあります。 初めは、感覚よりも運動系の方が優先で動きます。 それが繰り返されて体が覚えると、今度は正確にその物事をやろうとして「フィードバック」という感覚からの情報で運動修正が行われます。 そして、それをまた繰り返すことで、その神経経路は強化されていきます。 神経は、良いも悪いも繰り返すことで「強化」されるんです。 だから、 ・やったことのあることは、すぐにできる。 ・しかし、やったことのないことは、できにくい。 ・でも、繰り返すとできるようになる。 んですね。 そして、触診の話に戻しますが、 その向こう側・・・実際には見えない「向こう側」を手の感覚を視覚のイメージに同調させて、 硬さ 柔らかさ 温かさ 冷たさ 質感 などを感じ取ります。 相手に手を当てます。この時に皮膚に手を当てる時点で、相手の意識のフィールドにはすでに侵入しています。 ここで、ブロックが起きたら、その先は無理です。 人は触られる前から、色々な情報を感じ取ります。 当たり前ですが、相手の呼吸状態よりも速すぎる速度で侵入すると、体が固くなります。 目に向かって手を向けても、固くなりますね。 そういうブロックを起こさない「触診」を行うことが重要です。 変な話ですが、「スリ」の人が財布を抜き取る時に相手が感じにくい状態で抜くのも技術の一つですね。 混んでいるところや、他に気をとられているときに、ポケットから財布が抜かれた感覚を気づきにくい角度で抜き取る。 まぁ、スリをしたことも訓練したこともないので分かりませんが、そういう瞬間があります。 感覚は、意識を集中すれば鋭敏になります。 だから、検査・触診・治療・全てにおいて、その意識を「向かわせるべき時」と「向かわせてはいけない時」を判断するべきです。 意識が向かえば、その経路は強く活性化されます。 しかし、それが悪循環のループなら、意識をさせてはいけませんね。 そのループを強くします。 痛みのある箇所を何度も強調すると、意識がそこを注目するようになってしまいます。 過敏なところは意識を分散させ、感じにくくなっている鈍感なところは意識を持っていくように誘導する。 それが、触診でも検査でも治療でも、重要なキーポイントになります。 そしてそれは、問診や患者さんとの話の中でも言葉によって行います。 続く。 |
| ホーム |
|