肩こりも腰痛も本来寝ている間に治っていかないとおかしいのです。
傷口がふさがるのは普通だと思って、肩こりが治っていくのが普通とは思わないのでしょうか? 実際には、筋肉の緊張は前回の記事のように意識系と無意識系が関係していて、肩こりなどの持続的な緊張は、無意識系に異常があることが多いです。 まぁ、異常というと大げさですが、無意識のコントロールが正常に反応していないという感じでしょうか。 基本的には、縦に重力がかかった状態・・・立った姿勢や座った姿勢から寝た姿勢になると、抗重力筋(こうじゅうりょくきん)という重力に対抗する筋肉の緊張が大幅に減少します。 そこで、抗重力筋に協力していた他の筋肉も、「あ~休憩できるぞ!!!」と休むことができて、この時に自律神経には大きな変化が起こります。 逆に言えば、寝た姿勢から起きあがると、瞬間的に自律神経の交感神経を興奮させて血圧などを上げてしっかりしようとします。 この時に、覚醒レベルもあがります。 起きている(抗重力姿勢)・・・意識覚醒、頑張るぞモード 寝ている時(抗重力解放姿勢)・・・休息姿勢、ゆったりモード というわけです。 そういうスイッチが入ったり切れたりするので、例えば寝ながら本を読んだり、テレビを見たり、興奮するゲームをやるのは好くありません。 横になる=休息です ドラえもんののび太は、そのスイッチが素晴らしく機能していますね(笑) スポンサーサイト
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空治療院では、筋肉の働き特に無意識の調節系(錐体外路系)の働き・脳や前庭系からの信号とのリンクを重要視しています。
と言いつつ、いつも難しい話ですみません・・・。 簡単に言うと、意識的に動かす場合と、無意識に動く場合とでは、指令を送る地点や途中経路が少し違うということです。 って、やっぱり難しいですね。 人の身体は、意識で働く部分以上に、無意識でフォローしている部分が大半で非常に複雑なんです。 人が不調を意識するずっと前に、無意識のフォローが上手くいかなくなります。 これは、疲れでも季節の変化でもストレスでもアレルギーでも起きます。 そう考えると、すぐにフォローが上手くいかなくなるじゃんと言うことになりますが、ここが人間のすごいところで、無意識のフォロー系は「系」というだけあって、複数の経路が存在して総合的に働いています。 だから、外部環境からの負荷があっても、少々おかしくはなりますが、意識できるほどの不調には繋がらないのです。 健康と思われる人の中でも、本当に様々な変化に即時対応しているのです。 健康な人は意識に不調が昇る前に調節してしまうということですね。 化学物質過敏や電磁波過敏、副腎疲労(アドレナルファティーグ)の方達は、少しの変化にも敏感に反応して、症状が出てしまいますが、この複数の働きがすべて機能低下しているケースが多いです。 しかし、人間にとって最大のストレッサー(ストレスの原因)でもある「重力」に対する機能を上げることだけでも、相当な回復をします。 調子が悪いと「横になりたい」と思いますが、立つことや座ることは想像以上に神経系を含めた体力を消耗します。 横になるだけで、そこから解放され、修復のスイッチが入ります。 神経学的な話で言えば、起立性低血圧なども、重力への変化に対応する自律神経系が上手くいっていない証拠です。 こういった無意識の調節系の働きと回復・意識系の働きを調節することで、原因不明な不調をかなり分析できます。 起立性低血圧などは病院の検査でも分かりますが、ほとんどの場合が病院では「異常ない」と言われましたという事が多いです。 このブログでも何度も言っていますが、一過性の変化と持続性の変化を両方見て、それを分析することが治癒への第一歩です。 |
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