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神経系の調節
治療は基本的に、構造を直接治すものと、神経系の働きを治すものとに分けられます。

構造鍼は、どちらも同時に調整を行っていきます

人が立ち動き回るには、それなりの神経機能と構造が必要です。

猫背のまま動き回っては、肩や腕、首・胸郭に負担が掛かり、無理な動きをするうちに、あちらこちらに不調箇所がでてきてしまいます。

この猫背一つとっても、なぜ猫背になるのか?

猫背になっている人は、猫背が楽なんですよね

背筋を伸ばそうとすると、ストレッチのように抵抗に対して伸ばすような感じになります。

猫背は、脳から筋肉への準備段階の信号の不安定性で起きます

意識的に筋肉を動かすのは動かす手足と反対側の大脳皮質運動野からの指令で行いますが、意識しない状態の筋肉の準備段階や、意識的に動かす手足をスムーズにコントロールするのは、同じ側の脳であったり、反対側でも大脳基底核など意識的な動きと違う場所から指令が出てきます。

構造鍼では、これらの指令の状態をを検査で見極めていきます。

そして、なぜそこからの指令が乱れているのかを特定して、修正していきます。

その指令がスムーズに回路として回り始めると体が軽く動くようになり、また疲れにくく、疲れても回復しやすくなります。

本当に省エネです

当然猫背も解消され、なりにくくなります

無理な動きが加わらないために、関節などに負担がかからず、神経系の機能も大きくアップします
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【2016/08/31 11:12】 | 構造鍼 | page top↑
ジストニア
台風が過ぎ去って、名古屋は涼しいです

最近、治療効果が上がっているものに、ジストニアなどの不随意運動障害があります。

意識してもいないのに、体のあちこちが動いてしまう。

筋肉が勝手に動いてしまうのですが、皆さん一度はなった経験があるかなと思うのが眼瞼痙攣(がんけんけいれん)です。

まぶたが、ピクピクピクと勝手に動くやつですね。

病院へ行くと、大体「疲れですね~。」と言われます。

しかし、顔面周辺だけではなく、首や腕・太ももなどの筋肉に起こる場合もあります。

眼瞼痙攣は、数秒~数分で治まることが多いですが、ひどいものだと、ずっとピクピク動いていたり、ギューギューと筋肉が収縮を繰り返します。

この患者さん達の特徴は、基本的に神経系が疲労して、筋肉収縮の感度が高まっています。

そういった患者さんの、体を観察すると、大体全身の筋肉の張りが強く、こわばっています。

では、この強張りを筋肉を揉んでほぐすと治るかですが、ほぼ治らないと思います。

この筋肉の張りは、脳からの指令で起こっていることと、脳から指令が筋肉に伝わる部分や細胞膜の状態が不安定であると言われています。

これを、どうやって調節していくかですが、基本的に強い刺激をすると余計にひどくなります。

検査で観察するのですが、その検査さえも、刺激の少ない検査を使います。

初回の調節で、少し高すぎる感度が抑えられ、全体の筋肉の張りが落ち着きます。

それで、2回目以降は初回とは違う、検査を行い、どういう原因でこの状態が起こるほどの不安定性があるのかを特定していきます。

やはり、難しい症状ほど、正確な検査と問題特定を行う必要があります。

構造鍼では、検査がシステム化されており、スムーズな原因特定を行います。
【2016/08/30 18:53】 | 構造鍼 | page top↑
測定機器の精度
今日は、検査機器の精度というお話。

空治療院では、検査をするのに検査機器も使用します。

その機器の精度についてですが、やはりあまり価格が安いものは、再現性がありません。

高いからと言って再現性があるかというとそうでもないのですが、安い物は値段通りだなという感じです。

変化を与えていない状態なののに、大きく結果が変わるようであれば、再現性はありません。

やはり、数時間おきに測定をしても、大体同じ結果が出せるような機器でないと、全く検査の意味もなくなります。

空治療院では、あまり見ないほどの機器があり、難しい患者さんは研究データのためにも測定します。

やはり、再現性があり、なかなか結果が変わらない患者さんの測定結果が代わり始めた時、症状や体の状態も大きく変化していきます。

空治療院のページにも載せていない機器がたくさんあり、それを駆使して難しい患者さんの状態を把握していきます。

やはり、検査機器は再現性も含め精度が重要です。
【2016/08/13 22:04】 | 研究 | page top↑
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