複雑な症状とよくある状態
治療の世界にいると、だんだん「こういう治療を知ってできるようになれば、もっと難しい患者さんを診られるようになるし、治せるようになりたい!」と思うようになることが多いです。

それは、自分が他の治療家との間に「自分はできていない」という差を感じたり、自分の目の前にいる患者さんを少しでも良くしたいと思う思いからです。

この20年くらいで、この業界も大きく変わったと思います。

医学は日々進歩して、手技療法のセミナーも以前とは比べ物にならないほどの数開催されています。

私も、数年前までは、「そんなにすごい治療法があるんだ!セミナーに行って学んでみたい」と思ったり、それをやっている先生に実際に会いに行き治療を受けたこともありました。

しかし、ここ数年それをしなくなりました。

なんで?

それはですね。難しい症状の患者さんを診ることで分かったことがあるからです。

どの難しい症状の患者さんも「よくある状態が捻れた形」であるということ。

つまり、その難しい症状の中心には、通常よく見る体の状態があるということです。

そのよく見る状態がどういう形で複雑化しているかを、見極める手段が「検査」ということになります。

症状ではなく、問題を起こして回復しない状態を見極めるわけです。

その結果どうなったかというと、一つ一つの検査で患者さんの状態をレベル分けできるようになりました。

そして、治療はそれを確実に変化させる治療を確立していきました。

それが面白いことに検査が正確になればなるほど、治療自体はものすごくシンプルになっていきました。

なぜシンプルになったかというと、複雑化した症状でも、中心にある「よく見る状態」を変えることで単純化して良くなっていくからです。

それは、本当に患者さんの中で起こることでした。

複雑な症状だから、複雑なことをしなければいけないわけではないのです。

シンプルでも、確実に中心を捉えることができれば、体は「楽に」向かって動き始めます。

その中心を正確に捉えるには、やはり精度の良い検査とそれの結果を読む知識と訓練が必要です。
スポンサーサイト
【2013/07/03 16:44】 | その他・・・ | page top↑
| ホーム |